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スカイネットアジア航空の信頼性

 平成17年4月29日から平成17年5月1日まで3日間の予定で,熊本に行った。
 平日の5月2日は仕事があるので5月1日には帰ってこなければならないと考え,スカイネットアジア航空の熊本空港発羽田空港行きの便を予約していた。
 この航空会社は,もともと羽田空港と宮崎空港を結ぶ自称「宮崎県民の翼」して,平成14年に設立された会社である。
 この会社は,平成15年6月には,アテネオリンピックを見越してか,マラソンの高橋尚子選手との間で2年間で報酬3億円の所属契約を結んだが,結局,高橋選手はアテネオリンピックに出場することができず,本業の方でも,平成15年8月1日から羽田空港と熊本空港を結ぶ便を運行する認可を得たものの,その初日から全便欠航するなど,何かにつけて話題を提供してくれる会社である。

 私が,5月1日に熊本空港に行ったところ,スカイネットアジア航空の熊本着の便が遅れており,その機材を使用することになっている15時50分発の708便の出発も遅れていることがちょうどアナウンスされていた。
 空港カウンターの職員の説明によれば,羽田発熊本着の機材が折返しの熊本発になることになっているのだが,熊本空港が濃霧におおわれているため,到着便が着陸することができず,上空で旋回しているとのことであった。
 その後,間もなく,着陸不能のため到着便は羽田空港に引き返すことになり,708便の欠航がアナウンスされた。
 そして,その日は天候が濃霧の状態から回復せず,結局,それ以降も到着便が熊本空港の上空まではやってくるものの着陸することができなかったため,羽田空港に向かう全便(710便及び712便)も欠航になってしまった。
 私は,708便以降,待ち続けたが,結局,5月1日の飛行機には乗れなかったのである。

 濃霧なら天候の問題だからしようがないという気もするが,この日は日本航空と全日空の飛行機には一切欠航が出なかった。
 最初は,私も,日本航空や全日空の飛行機はたまたま着陸できるタイミングに霧が晴れたのであろうかと考えたのであるが,調査してみたところどうやらそうではなかったらしいことが判明した。
 スカイネットアジア航空は,機材ないしパイロットのライセンスの問題から天候不順に弱いことがわかったのである。

 もともと熊本空港は,高台にあるため霧が発生しやすく,たびたび欠陥空港であるとの指摘を受けてきた空港である。
 そのため,熊本空港は,平成7年に日本で初めてカテゴリー3a(CATIIIa)という着陸装置を導入し,そのため霧による欠航が激減したという経緯があるのである。
 そのCATIIIaとは,着陸の200メートル手前で滑走路の灯火が目視確認できれば着陸することが可能になる装置で,これがあれば霧や降雨の状況下でも着陸できる可能性が高いというものらしい。
 ところが,スカイネットアジア航空は,このCATIIIaに機材が対応していないかあるいはパイロットのライセンスがないかという理由により,CATIIIaによる着陸ができないというのである。
 航空機のパイロットの方が書いているらしいこの日記の2001年2月7日の部分にも,熊本空港でのCATIIによる着陸のため,航空会社が機長を変更して運航したことなどが書かれているが,こういうことがあるのであれば,たしかに5月1日の場合,CATIIIaのライセンスの問題でスカイネットアジア航空の飛行機だけが着陸できず欠航してしまったということのかもしれないと思う。

 そういう目で見てみると,この日記などにも,大手航空会社が通常の運航をしているのにスカイネットアジア航空だけが欠航している状況などが書かれているので,こういうことはこれまでにもたびたびあったのかもしれない。
 わざわざ霧の多い「欠陥空港」とされる熊本空港への便を運航しているのに,霧の対策のための機器を使えないまま放置しているというのは,いかがなものかと思う。
 また,会社として積極的に言いたくないであろうことは分かるが,利用客にそのことが十分周知されていないと思われることも問題であろう。
 現に,最終便が欠航と決まった後,「他の会社は欠航していないのになぜこんなことになるのか」と空港職員に詰め寄る人が,少数ながらいたようだ。
 そう言いたくなる人の気持ちはよく分かる。

 結局,私は,翌日の朝,スカイネットアジア航空をキャンセルし,日本航空の飛行機で羽田空港に向かった。
 スカイネットアジア航空は低料金ではあるが,霧に弱くて定時運航できないリスクがあるということは頭に入れておかなければならないと思った。
 天候不順に対して,これほど弱いということになると,やはりスカイネットアジア航空の運航に関する信頼性は日本航空や全日空と比較して明らかに劣っていると言わざるを得ないだろう。

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