大釜温泉
乳頭温泉湯めぐり旅(3)
平成20年5月上旬,私は,乳頭温泉郷の大釜温泉を訪れた。
この温泉の建物は,別の場所にあった小学校の建物を移築したものであるらしい。
たしかに建物の外観はそれらしい雰囲気であり,小学校みたいな門柱までこしらえてある。

この外観だけならともかく,なんと敷地内には二宮金次郎像まであった。
これには思わず笑ってしまった。

肝心の温泉は,典型的な"浸かる温泉"であった。
思うに,ひなびた温泉の中には,あくまでも普通の風呂の延長上にあるような洗い場がきちんと存在する温泉と,どちらかというと湯に浸かるというもともとの温泉らしさに重点を置いて洗い場の整備はしていない温泉とが存在するように思う。
現代的な流行は前者にあると思うのであるが,ときどき後者に属する温泉に出くわすことがある。
私は,そういう温泉を見ると
ここは"浸かる温泉"なんだなと思うのである。
そういうところはたいてい湯に特長があるからこそそうしている場合が多いのであって,それはそれでなかなか楽しい。
大釜温泉は,洗い場は隅に一つあるだけで,大きな浴槽が室内のほとんどを占め,戸の外に露天風呂があるというシンプルな構成であった。

温泉の成分表示によれば,この温泉の泉質は
酸性・含鉄(II)-アルミニュウム-硫酸塩泉というものらしい。
酸性の強い白濁した湯であり,いかにも温泉らしい風情があった。
これでこそ"浸かる温泉"だと思う。
時間をかけてゆっくり湯を楽しむことができ,大変満足することができた。







Recent Comments