パトラッシュ
パトラッシュと行くフランダース及びその周辺の旅(1)
平成21年は,8月末から夏休みをとって旅に出ることにした。
行き先は,ヨーロッパの中でもベルギーを中心とした一帯である。
今回の旅には,日本から,旅の仲間を同行することにした。

彼のことは,今後,パトラッシュと呼ぶことにしよう。
パトラッシュと行くフランダース及びその周辺の旅(1)
平成21年は,8月末から夏休みをとって旅に出ることにした。
行き先は,ヨーロッパの中でもベルギーを中心とした一帯である。
今回の旅には,日本から,旅の仲間を同行することにした。

彼のことは,今後,パトラッシュと呼ぶことにしよう。
E・S・ガードナー著「偽証するおうむ」(ハヤカワ・ミステリ)を読んだ。
ペリー・メイスン弁護士が活躍するシリーズのうちの一作品である。
私はペリー・メイスンの物語はかなり好きなのであるが,最近,E・S・ガードナーの著書のほとんどは絶版となってしまっている。
その中で,なんとか入手可能な状態を保っているものの一つがこの作品なのである。
この作品では,大金持ちの被害者が殺害され,その現場にその被害者が飼っていたと思われるおうむが残されていたというところから話が始まるのであるが,実はそのおうむが別のおうむとすりかえられていたことが分かり,本来のおうむが犯人を名指しするかのような言葉を繰り返すことが分かるという異様な展開をたどる。
もっとも,ペリー・メイスンが登場する作品としてはありがちな程度の異様さではあるが。
作中,ペリー・メイスンは,先入観に基づいて一つの意見を立てれば全ての証拠がそれに順応して解釈できてしまうという状況証拠の危険性に言及し,検死審での反対尋問でそれを実証するかのような見事な手際を見せる。
この辺りはまさに読みどころであろう。
また,この作品のみに登場するバーンズ保安官が大変おもしろい。
例えば,殺人事件の現場に来たメイスン弁護士に対し,ホルコム巡査部長があからさまな敵意を示す場面がある。
ホルコム巡査部長は,メイスンについて
この人は万事,われわれ警察のやり方に反対なんです。われわれが骨を折って殺人犯の目星をつけて,いろいろと証拠を掻き集めると,かならずそれを,法廷でぶちこわすんです。などと言い出すのである。
いいじゃないか。わしの捜査で,人間ひとり絞首台に上らせるんだから,だれからもぶちこわされんだけのしっかりした証拠を集めるのが当然だと覚悟しとるよ。と答える。
ホルコム巡査部長が
駄目ですよ,バーンズさん。そんな料簡では,駄目,駄目。メイスンさんのやり方を知ったら,明日にでもあんたの頭髪は,まっ白になること疑いなしです。と言ったときのバーンズ保安官の返答も秀逸である。
わしは,もうこのとおり白髪さ。と答えたのである。
バーンズ保安官がなかなか良くて,おもしろかった。
作品としても,最後に意外なオチが待っていて,良作だったと思う。
中野駅南口付近に横浜家系のラーメン店があることを知り,その店に行ってみた。
二代目武道家というラーメン店である。

なんだか,武道をやっている強そうな人が出てきそうな名前の店である。
ラーメンを食べてみたところ,非常に濃厚な味の家系ラーメンであった。
中野駅周辺の家系ラーメンの店としておーくら家があるが,二代目武道家はおーくら家よりも味が濃厚であり,家系らしさがはっきり表れていると思った。
50円でライスが食べ放題になるので,お腹がすいているときには特に満足度が高くなると思う。
おーくら家の方が沼袋には近いが,夕食などでお腹いっぱい食べたいときには二代目武道家の方が良いと思った。
沼袋駅に隣接した位置にパン屋がある。

オーブンフレッシュキッチンという名称の店であり,ヴィ・ド・フランスと山崎製パンの関連会社によるパン屋であるらしい。
おいしい焼きたてパンを食べたいと思うときに,私は,ときどきこの店を利用している。
平成21年夏季,この店ではピザを販売している。

どうやら,この店のピザは,「イタリア人もびっくり!」らしい。
びっくりする外国人というと,ヱスビー食品のせいで,どうしても「インド人」というイメージがあったが,イタリア人もびっくりするんだなぁと思った次第である。
エドガー・アラン・ポー著「黒猫・アッシャー家の崩壊」(新潮文庫)を読んだ。
ポー生誕200周年について言及したときに述べた新訳の短編集の1冊である。
所収作品は,表題作の2作品のほか,「赤き死の仮面」,「ライジーア」,「落とし穴と振り子」,「ウィリアム・ウィルソン」であった。
久しぶりにポーを読んだことになるが,「黒猫」は,やはり興味深かった。
この不気味な作品の居心地の悪さは,やはり独特である。
この短編集の中でも,特に光っていると思う。
それ以外の作品では,「落とし穴と振り子」もおもしろいと思う。
自分は仰向けの状態で縛られて身動き一つできないのに,頭上から時間をかけて振り子のように刃物が降りてくるという今や古典的ともいえるこの恐怖のシチュエーションは,非常に良くできている。
この理不尽な恐怖からの脱出劇は,今でもシンプルなおもしろさがあると思う。
短い作品ばかりだが,充実した短編集だと思った。
平成18年1月に購入して以来愛用していたデジタルカメラであるFinePix Z1を紛失してしまった。
平成21年5月の旅行中にどこかに置き忘れた可能性が高いのであるが,どこに行ってしまったのか全く見当がつかないのである。
残念ではあるが,これを機会に新しいデジタルカメラを購入することにした。
いくつかの機種が検討対象となったが,結局,平成21年6月,CASIOのデジタルカメラを購入することに決めた。
これには,さまざまな事情が絡んでいる。
約1年前に母が購入したデジタルカメラがたまたまCASIO製品であり,ときどき操作方法等について電話で質問を受けるのであるが,基本的にメーカーが違うとメニューやボタンのしくみや添付ソフトの構成そのものが大きく違うので,電話で口頭で相談を受けてもなかなか適切なアドバイスができないことが多い。
そこで,同じメーカーのデジタルカメラが手元にあれば,比較的共通する点が多いのでアドバイスがしやすいのではないかと考えたのである。
私自身のデジタルカメラの用途は,基本的にブログに掲載する写真や旅行の記念写真を撮影する程度なので,どのようなデジタルカメラであっても大きな問題はない。
そのような事情もあるため,CASIOのラインナップの中から選択することに決めた次第である。
CASIOの各機種のスペックを調べた上で,平成21年6月ころ,ビックカメラ新宿西口店に出かけたところ,たまたまEXLIM EX-Z400の販売キャンペーンが行われており,これが最も割安感のある機種になっていた。
連写画像とその他の画像を合成するという,決して使いそうにない明らかに余計な機能も付いているが,それを別としても割安感があり,かつ,当時のEXLIMとしては最上位機種であって,デジタルカメラとしての基本機能はそれなりに高いと考えられるので,私は,これを購入することとした。

購入したのは,ピンク色のEX-Z400であった。
どの色が一番売れていないかをキャンペーン中の販売員に尋ねたところ,ピンク色だとのことだったので,あまのじゃくな私はピンク色を購入したということである。
使い始めて約2か月間が経過したが,非常に良い製品であり,私は大変満足している。
先日,回転寿司の店に行きたいと急に考えたとき,新宿で私が最近よく通りかかる場所に,大変目立つ看板のある「回転すし・三葉」という店があることを思い出した。
新宿駅の東口側の回転寿司の店にはあまり行ったことがないので,この店に入ってみることにした。

この店の看板は,藤子不二雄A氏がデザインしたキャラクターによる看板であるらしく,この通りの中ではやや異彩を放っている。
この看板を見るために店に来る回転寿司評論家の人もいるらしく,そういう意味では有名店である。
ただ,店内は非常に古いタイプの回転寿司店であり,私にとっては,魅力が乏しかった。
皿が回転するコンベアの内側に寿司職人がいるような配置ではなく,自分の好みの品を注文する場合,周囲の店員に言わなければならないので,なんとなく頼みにくく思ったし,あら汁も安いけれど値段なりのものでしかなく,今ひとつという印象であった。
残念ながら,再訪したいという気持ちにはならなかった。
私にとっては看板を見るくらいで十分だという気がする。
P・G・ウッドハウス著「ジーヴスと朝のよろこび」(国書刊行会)を読了した。
「サンキュー,ジーヴス」に引き続く,騎士道精神あふれたバカことバートラム(バーティー)・ウースターと完璧な執事ジーヴスが登場する格調高いお笑い小説である。
冒頭,バーティーがジーヴスに贈り物をしてやりたい旨言い,ジーヴスがスピノザの著作集の新版を所望し,バーティーが本屋に出かけるところから笑わされる。
バーティー「おはよう,おはよう。本が欲しいんだが。」といった具合である。
本屋「本でございますか?」
バーティー「スピノザだ。」
本屋「スピノザとおおせでございましたか?」
バーティー「スピノザといったんだ。」
本屋「『スピンする車輪』ではございませんでしょうか?」
バーティー「ちがう」
本屋「『毒塗りピン』というようなことはございますまいか?」
バーティー「というようなことはない。」
本屋「あるいは,『知られざるボルネオに銃とカメラをたずさえて』では?」
バーティー「スピノザだ。」
本屋「ただいま在庫がございますかどうかを確認いたしてまいります。あるいはそれがあなた様がご用命のお品であるやもしれません。きわめて難解な書物であると承っております。」
・・・絶望したふうに,小声でスピノザとつぶやきながら,『スピンドリフト』なる代物をバーティーの手に押し付けて行ってしまう本屋・・・
その後,ジーヴスに翻弄され,周囲の友人に翻弄され,窮地に追いやられるバーティーが哀れであり,かつ,大変おもしろい。
もっとも,バーティーも,この作品中では,周囲に翻弄される危機に対して大変敏感になっている。
特に,友人であるボコ・フィトルワースが,ウォープルスドン卿(パーシー伯父さん)に取り入るための計画をバーティーに打ち明ける場面などは笑いが止まらなかった。
場面は,ボコが計画をバーティーに打ち明けるところから始まる。
「まったく本当に簡単なんだ。聞いてくれ。明朝十時ちょうどに,大声で罵声を発する凶暴な男がウォープルスドン親爺の書斎に乱入し,ありとあらゆる罵詈雑言をまくし立てて全面的に奴さんを侮辱して脅しつけたと考えてみよう。俺は書斎の窓の下で待ち構えている。そして,絶好の心理的瞬間をとらえて,頭を突き出し,静かな,叱責するような声で,『やめろ,バーティー!』と言うんだ。」危険を察知して回避しようとするバーティーが否応なく危険に巻き込まれていく様は,まさに抱腹絶倒であり,一つの読みどころであろう。
「バーティーだって?」
「そいつの名前はバーティーっていうんだ。だが口を挟まないでいてくれよ。話の筋がわからなくなるからな。俺は頭を突き出して,『やめろ,バーティー!お前は我を忘れた振舞いをしてるぞ。俺はここに立ってそ知らぬ顔して俺が賞賛し尊敬してやまないウォープルスドン卿ほどの人物をお前が侮辱するのを黙って聞いてはいられない。ウォープルスドン卿と俺には意見の相違があったかもしれない・・・悪かったのは俺のほうだし俺は心底よりそのことを申し訳なく思っているものだ・・・しかし,彼と知り合えたことは光栄だったという見解から,俺は一度たりとも離れたことはない。だからお前がそんなふうに侮辱するのを聞いて俺は・・・』と言う。」
僕は極めて物分りのよいほうである。すでに僕は恐ろしい計画の本質を看破していた。
「お前は,僕にパーシー伯父さんの巣穴に踏み込んで彼を侮辱しろと言うのか?」
いつもそう書いているが,このシリーズに関しては,お笑い小説が好きな人全てに対して,自信をもって推薦できると思う。
平成21年8月16日,私は,oriori氏と川香苑で会食した。
新宿の歌舞伎町にある四川料理の店である。

もともと,イタリア旅行帰りのoriori氏からおみやげやヨーロッパの鉄道時刻表をもらうために会うことになったのであるが,せっかくだから会食することになり,麻婆豆腐好きの私が四川料理を提案して受け入れてもらったという経緯で会食が決まった。
急なことだったので「新宿 四川料理」というキーワードで,googleを使って検索してみたところ,「マッシーのグルメ日記」というブログの川香苑に関する記事が一番最初に表示されたので,この川香苑を訪れることにした次第である。
このマッシーさんという人のことは全く知らないが,マッシーさんに感謝しつつ,川香苑に出かけた。
大変派手な看板の下から階段を上った2階にあるこじんまりとした店であった。
麻婆豆腐はとても辛かったが,さすがに四川料理という感じの山椒の利いた良いレベルの麻婆豆腐だった。
麻婆豆腐とともに炒飯も食べたが,これもおいしかった。
私の場合,もともと好き嫌いが多いので,四川料理一般が好みだというわけではなく,単純に麻婆豆腐と炒飯が好きなだけなのであるが,そういう私にとっても満足のできる四川料理の店であった。
良い四川料理店を紹介してくれたマッシーさんに感謝したい。
oriori氏からローマ人フィギュアをもらったとき,私も,以前からoriori氏に渡し忘れていた昨年の旅行のおみやげを渡した。
ナイアガラ・オン・ザ・レイクのJust Christmasというクリスマス用品店で購入したモノポリーおじさんの飾り物である。

oriori氏と言えばモノポリーであるので,この商品を見たとき,これはoriori氏用のおみやげにするしかないと思った次第である。
難を言えば,ナイアガラ・オン・ザ・レイクと何の関係もないので,何のおみやげだかよく分からないというところであろうか。
平成21年8月16日,イタリア旅行から帰ったばかりのoriori氏から,おみやげをもらった。
oriori氏は,一種の受け狙いで,あえてどう使いようもないおみやげを買ってくるので,油断がならない。(笑)
oriori氏がくれたおみやげは,やや投げやりなつくりにも見えるローマ人フィギュアであった。
イタリアと言えば,ローマ人ということらしい。
それはもっともである。

前から見ると,微妙な表情である。

コアラの皮をかぶった熊の怪物と対決させてみた。

ありがとう,oriori氏。
中野駅北口から沼袋方面に向かう途中に,サンモール中野というアーケード街がある。
ここを通ると,さまざまな店が並んでいるのでなかなか楽しい。
前から,ここにある九州ラーメンの艶まるという店が気になっていたので,ちょっと入ってみることにした。

細麺のとんこつラーメンであった。
私の好みから言えば,可もなし不可もなしといったところであろうか。
やはり,家系の方が私の好みということになるだろう。
先日,忙しい状態がしばらく続いた後,用事が一段落したとき,自分に「ごほうび」をあげようと思った。
ごほうびと言えば,やっぱり,寿司だろう。
寿司といえば,私にとっては,回転寿司である。
沼袋に来てから,まだ,回転寿司の店を開拓していなかったので,探してみた。
沼袋駅周辺には回転寿司の店は見当たらないが,中野駅付近に見つかった。
海鮮三崎港・中野サンモール店である。
三崎港という名称からも分かるが,前に行ってみたすし三崎丸と同じ京樽系列の店らしい。

この海鮮三崎港は,まぐろが1皿250円,鉄火巻が1皿180円と比較的高い値段設定だった。
しかし,値段だけのことはある。
たしかにおいしいまぐろだったと思う。
あら汁も,良い水準に達していると思った。
安くはないが,良い水準の回転寿司を食べようと思った場合は,ここで良いように思った。
今年すなわち2009年は,エドガー・アラン・ポー生誕200周年に当たるらしい。
ミステリマガジン2009年8月号の特集は
幻想と怪奇 ポー生誕200周年であった。
私が,初めてポーを読んだのは,小学生か中学生のころだったように思う。
印象に残っているのは「黒猫」と「モルグ街の殺人」くらいだが,そのいずれの作品も大変不気味で衝撃的であった。
最初の推理小説とされる「モルグ街の殺人」が発表されたのは,なんと1841年である。
これは,日本では遠山の金さんが北町奉行を務めていたまさにその時期であり,そんなに早い時期に既にこのようなミステリ小説の地平を切り開いたというのは,さすがであるとしか言いようがない。
ミステリ分野での先駆者たるポーの地位は,シャーロック・ホームズが「緋色の研究」においていかにオーギュスト・デュパンをこき下ろしたとしても揺るがないであろう。
ミステリマガジンには,ポーにちなんだ短編小説3編が掲載されていた。
順に
ドン・ウィンズロウ「ポーとジョーとぼく」
S・J・ローザン「春の月見」
トマス・H・クック「ネヴァーモア」
また,特集の一環として,ポーについてのオマージュ作品読書案内というコラムが掲載されていたのが興味深かった。
ポーの著作がモチーフとなっている小説などについての簡単な案内付きリストである。
せっかくだから,その中から一冊選んで読んでみたいと考えている。
それから,ポーの短編集についても,最近,巽孝之氏による新訳が出たということを知った。
長らく読んでいないので,久しぶりにポーの作品も読んでみることにしよう。
かつて町田家や武蔵家について書いたときにも述べたが,私は外食でラーメンを食べるときは,いわゆる横浜・家系のラーメンを好んでいる。
現在,住んでいるところに近い地域に家系ラーメンの店がないかと思って調べてみたところ,中野駅の近くにおーくら家・中野店というラーメン屋があることを知った。
そこで,このおーくら家・中野店を訪問してみた次第である。

ここは,一般的な家系に共通する濃厚な味とは異なり,やや味が淡白な感じがした。
とんこつ醤油味だしトッピングも同じだから一応家系なのではあるが,少し家系らしくないというか,何か違う淡白な感じがしたのである。
私としては,これはこれで良いのだけれど,これは家系らしくないという人もいるのかもしれない。
実際,インターネットで検索してみると,「東京の人に迎合している」とか,「頑張って歩いて武蔵家に行った方が良い」とか「スープの味が淡白で飽きてしまった」という手厳しい意見が多い。
家系の標準がかなり濃厚な傾向があるので,私としては,この程度でもそれはそれで良いように思うのであるが,濃厚さを期待して行った人には期待はずれということになるのであろう。
月曜日から土曜日の昼間であれば玉子と半ライスがサービスになるので,仕事が休みの日に行くなら,土曜日の昼時がねらい目だなぁと思った。
先週,すっかりエンドレスになっていた「エンドレスエイト」が終了した。
新旧作品を取り混ぜて時系列順の放送がなされているアニメーション作品「涼宮ハルヒの憂鬱」のエピソードである。
私には,この話についての予備知識は全くなかった。
そのため,最初のエンドレスエイトを見たとき,なんだか夏休みの日常を描いただけの焦点のぼけたエピソードだな・・・というのが偽らざる私の感想であった。
しかし,2回目のエンドレスエイトを見て,正直言って驚いた。
そう来たか・・・と。
その後は,終わりなきように思えるこの繰り返しが興味深くてしようがなかった。
インターネット上では批判的な声が大きいようだし,それはそれでよく理解できるのであるが,やはり私としては,このエピソードの「メタ」的要素が大変おもしろく感じられるのである。
キョンやその他の登場人物は,多少の記憶の残滓を有しているとしても,基本的には繰り返しの際に記憶がリセットされるのであり,一方,時空を超越した情報統合思念体に属する長門はこの繰り返しの一つ一つの記憶を有しており,繰り返される時間そのものも観察の対象だというのであるから,個々の繰り返しは長門にとってあたかも一つの物語となっている。
そして,視聴者は,長門の観察の一部をいわば共有するかのように,この物語世界の中にある「繰り返す物語」を観察することになる。
そこがまさにメタフィクション的要素になっており,キョンが思いを馳せる観察者たる長門の気持ちや,その記憶の残滓故か「長門になんとなく世話になっている」と感じるキョンの気持ちが,なんとなく思いやられて不思議におもしろく感じたのである。
繰り返すごとにそのことを強く感じたし,1回ごとのエピソードの微妙な違いもなかなかおもしろかった。
もっとも,繰り返しが増えるに連れ,物語に閉塞感が目立つようになってきていたのも否定はできない。
しかし,その閉塞感をがまんしたからこそ,物語が動き出したときの開放感がより新鮮に感じられたという面もあると思うのである。
夏休みの宿題を一気に片付けるための手はずをキョンが整えるのを聞いたハルヒの反応には,思わず笑ってしまった。
ハルヒとしては,自分が仲間はずれにされたみたいでよっぽど悔しかったんだろうな。
ハルヒが怒ってキョンを激しく責め立てながら
団員の独断専行は,重大な規律違反なの!と言うところなどは,ちょっと照れているようにも見える表情で,ハルヒが妙にかわいらしく見えてしまった。
あたしも行くからね!!
私はおもしろいとは思ったが,一方で,よく思い切ってこのような構成にすることができたものだとも思う。
前の放送のときにある程度確固たる人気を確立していたからこそ初めて可能になった,かなり無茶な構成であるというのは,そのとおりだと思う。
しかし,完全に意表を突かれたのは間違いないし,私にとってはおもしろかった。
これを,前提となる知識のないまま,本放送時に見ることができた私は幸せである。
いつどうやって終わるのか,本当に楽しみにして見ていたのだから。
これまで約3年間使ってきたパソコンの調子が悪くなってきた。
ハードディスクから異音がする上に,ある種のホームページを表示させようとすると,大変時間がかかる状態になってきたのである。
もともと導入時からコストをかけずに導入することに重点を置いていて,当時としても遅いマシンであったので,いよいよ実用に耐えられない状態になってきたということなのであると思う。
主たる用途がインターネットのホームページ閲覧である場合,それほどパソコンにかかる負荷が大きくないとは言われているが,それでもやはり最近の複雑なホームページをタブブラウザで同時に表示させようとした場合,違いが出てくるのではないかと思う。
そこで,今度は,前に購入したノートパソコンをメインマシンとして使うことにした。
それが,Endeavor NA701である。
これもCeleronM410というCPUを搭載した比較的古いマシンであるが,これまでのCeleron1.7GHz(Willamette)マシンと比較すれば速いはずである。
CrystalMark2004で,それぞれのマシンのベンチマークを取ってみたところ,以前のメインマシンは21891点,NA701は41228点であった。
低次元の勝負ではあるが,やはりNA701の方が速いようだ。
異色作家短編集の第19巻である「棄ててきた女」(早川書房)を読了した。
第18巻はアメリカの作品を集めたアンソロジーであったが,この第19巻はイギリスの作品を集めたアンソロジーであるという趣向らしい。

選者があえてそういう作品を選んでいるということなのでろうが,いかにもイギリスらしいゴシック小説風の怪奇幻想趣味が溢れていて興味深い短編集であった。
どれも読み応えがある作品ばかりであり,かなり楽しめた。
例えば,この短編集の冒頭の作品であるジョン・ウインダム「時間の縫い目」などは,かなり私好みである。
最初は,老婦人の回想物語として始まる作品なのであるが,途中で奇妙で幻想的な出来事が起こり,最後はウェットな情の感じられるSF物語になってしまう。
こういう意表を突く物語というのは,おもしろい。
ジョン・ウインダムは,子供のころ読んだ「トリフィド時代」も恐ろしかったし,未読であるが「呪われた村」もその物語の設定を聞いただけで不思議に不安をかき立てる。
なかなか曲者の作家である。
ヒュー・ウォルポール「白猫」もなかなか読ませる小説だと思った。
主人公が結婚しようとする女性が飼っている白猫についての物語であり,それ以上でもそれ以下でもないのであるが,なかなか恐ろしい小説である。
選者の解説文がこれを静かな恐怖と表現しているけれども,まさにそのとおりである。
一方で,馬鹿らしくておもしろい作品もあった。
アントニイ・バージェス「詩神」である。
これは,詩神シェイクスピアに関する,紛れもないSF作品である。
くだらないような気もするのだけれど,かなりおもしろかった。
これは珠玉の短編集であったと言ってよいと思う。
最近,私には温泉成分が不足していた。
岩手県から東京都に引っ越して約4か月間になるが,岩手県と違って東京都には身近に温泉が存在しない。
岩手県は盛岡市から1時間も移動すれば多数の素晴らしい温泉に浸かることが可能なのであるが,東京都に住んでいると,どうしても温泉と疎遠になりがちなのである。
最近,温泉に行っていないと思うと寂しくなった。
私の身体の何パーセントかは,きっと温泉成分でできているに違いない。
そこで,どこか近場の温泉に行ってみようと考えた。
沼袋駅のある西武新宿線の沿線に温泉がないか調べてみたところ
おふろの王様・花小金井店というスーパー銭湯が温泉であることが判明した。
沼袋駅から花小金井駅までは20分間程度であったが,花小金井駅からおふろの王様までは徒歩13分間というやや長い距離を歩く必要があった。
もっとも,風呂に入った後,散歩がてらに歩くには,苦になるほどの距離ではないと言えよう。
おふろの王様・花小金井店の温泉は
王様温泉と名付けられていた。
源泉「王様の湯」という名称の露天風呂があり,これが素晴らしかった。
全体として施設も新しいし,手近なところにある手軽に楽しめる温泉という意味では,まずまず良かったと思う。
温泉成分をとりあえずある程度補充した。
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