ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(52・最終回)
平成18年9月12日夕方,私は,JAL452便でチューリヒ空港を出発し,日付が変わった平成18年9月13日に成田空港に到着した。

振り返ってみると,今年の夏休み旅行は,例年以上に個人的な趣味が色濃く出たように思う。
特に,長年行ってみたいと思い続けていたライヘンバッハの滝を訪れ,十分に時間をかけて堪能することができたので大変楽しかった。
ヨーロッパは遠いし,言葉も分からないという不安があるので,夏休みの計画を立てる時点では行くかどうかかなり迷っていたというのが実際のところなのであるが,思い切って行ってみて良かったと思う。
いつも酔狂な旅行ばかりしているような気がするが,毎年,こういう旅行につきあってくれているLife in New Yorkのoriori氏には大変感謝している。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(51)
平成18年8月12日,サン・モリッツ湖1周散歩を終えた後,私は,サン・モリッツ駅からチューリヒ空港に向かった。
いよいよスイスともお別れである。
サン・モリッツ駅からの経路は,いったんクールまで列車で行き,そこでチューリヒ方面に向かう列車に乗り換えるという経路であった。
サン・モリッツからクールまでは,氷河急行と同じルートである。
氷河急行に乗ったときにうまく撮影できなかったランドヴァッサー橋の撮影に再び挑戦した。

どうしても,電車内からの撮影というのは難しい。
氷河急行からも見えたオーテンシュタイン城も,再び見ることができた。

その後も,スイスらしい湖や山を車窓にながめながら,チューリヒ空港までの列車の旅を楽しんだ。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(50)
平成18年8月12日,とうとう日本に帰る日がやってきた。
サン・モリッツを出発する前に,サン・モリッツ湖を一周してみようと考えた。
今回の旅行記で何度か引用した,旅名人ブックス「スイス・アルプスらくらく散歩」(日経BP企画)にも,このサン・モリッツ湖一周コースが紹介されていた。
ただ,旅名人ブックスでは,このコースが「湖畔の夕暮れを逍遥する」という表題で紹介されているので,時間帯が違うということになる。
湖畔を歩いていたら,不思議な交通標識を見た。

ここは,馬も通るということなのであろうか。
サン・モリッツ湖越しにサン・モリッツの町を見ると,湖面に町が映ってなかなかきれいだった。
ただ,山の上の方は雲に隠れてしまっていたので,そこが残念であった。

湖畔を一周した後,ホテルに帰って荷物をまとめ,サン・モリッツ駅に向かった。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(49)
平成18年8月11日の午後,私は,サン・モリッツ近くの展望台の一つであるコルヴァッチ展望台に行くことにした。
サン・モリッツ駅から,バスに乗って,シルヴァプラーナ湖とシルス湖の間の橋を通って,ロープウェイ駅まで行った。
どちらかというと冬のスキー客向けの観光地なのであろう。
大きなロープウェイであったが,人は,ほとんどいなかった。

このコルヴァッチは,とにかく寒かった。
ピッツ・ネイルも寒かったが,それ以上に寒かったと言ってよいと思う。
その理由は,風景を見てもらえば分かると思う。

どんどん雪が降っている状態であり,その雪が積もっている。
これでは寒いはずである。
雪遊びをしている人たちまでいた。

とても夏とは思えない風景である。
見下ろすと,雲の間からシルス湖とシルヴァプラーナ湖が見えた。
湖水の青と湖畔の緑の鮮やかな対照が美しい。

後ろを振り向くと雪山なのであるから,その対比もすごい。

よく見たら,ケーブルカー駅につららが下がっているところがあった。

それくらい寒かったのである。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(48)
平成18年8月11日,私は,ピッツ・ネイル展望台から降りてくる途中のロープウェイ駅であるコルヴィリア駅からサン・モリッツ駅まで,歩いてみることにした。
前にも説明した,旅名人ブックス「スイス・アルプスらくらく散歩」(日経BP企画)に紹介されていた「エンガディンの核心部を歩く」という表題のハイキングコースである。
歩き始めたときから,眼下に見えるサン・モリッツ湖がまるで鏡のようで美しかった。

前方ないし右側に見えるシルヴァプラーナ湖とシルス湖も,ピッツ・ネイル展望台から見たときより,はっきりきれいに見えて,歩くのが楽しかった。

途中,多数の牛が放し飼いにされているところも通過した。

子牛だと思うが,小ぶりの牛もいた。
どの牛もカウベルをつけているので,動くとカランカランという音がして,とてものどかな雰囲気であった。

さらに,歩いていくと,公園があり,その中にハイジヒュッテという名称の小屋があった。

ハイジがテレビドラマ化されたことがあり,その撮影に使用された小屋であるらしい。
まぁ,ただの小屋なんだけれど。
約2時間で,サン・モリッツの町まで降りてくることができたが,とても充実した散歩であった。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(47)
平成18年8月11日,私は,ホテルの近くのケーブルカー駅から,ピッツ・ネイル展望台に向かった。
サン・モリッツで最も手軽な展望台といえば,やはりここであろう。
シュタインボックのブロンズ像が,この展望台の象徴らしい。

この展望台からは,サン・モリッツの湖などを見下ろす眺望が楽しめる・・・

・・・はずであったが,このとおりであった。
この日の朝,晴れ男のoriori氏と別れたばかりだったのであるが,別れた途端にこれである。
恐るべき晴れ男,oriori氏。
旅行の時は,一家に一台(一人?)oriori氏を常備しておくべきであろう。
霧が出ているばかりでなく,妙に寒い。
そう思っていたら,雪が降り出した。
せっかく展望台に来たのだからと考えて,しばらくピッツ・ネイル展望台で粘ってみた。
私は,朝一番のケーブルカーとロープウェイでここまで来たので最初は人が少なかったのであるが,後続のロープウェイで続々と観光客が展望台に上がってきた。
ずいぶん人が多くなってきたと思うころ,なんだか私を呼んでいるような声がした。
こんなところに知り合いはいないはずなのに・・・。

なんと,昨日,氷河急行で同じボックス席に座っていた外国人夫妻であった。
考えてみれば,サン・モリッツに同じ日に到着して,翌朝,サン・モリッツで一番アクセスのいい展望台に来ているのだから,ここで出会うのも,そう不思議ではない。
前日に別れたばかりなのだが,もう会うことはないと思っていただけに,妙に懐かしい感じがする。
せっかくだから一緒に写真を撮ったりした。
oriori氏についても尋ねられたので,氏がパリに向かって旅立ったことを話しておいた。
そうこうしているうちに,少し霧が晴れる間があった。
サン・モリッツの奥にある湖も見ることができた。

手前に見えるのがシルヴァプラーナ湖であり,その奥に見えるのがシルス湖である。
霧は,晴れたり曇ったりを繰り返していた。
湖も見ることができたので,ここはこれでよしとして展望台から降りることとした。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(46)
平成18年8月11日の早朝,oriori氏が,次なる目的地パリに向けて出発した。
私は,サン・モリッツに滞在して日本に帰る予定であったので,サン・モリッツ駅でoriori氏を見送った。
駅で,人が乗った電車を見送るのは,なんとなく寂しいものである。

oriori氏のおかげで,しばらくは言葉の不安なく過ごすことができたし,妙なだじゃれで大いに楽しませてもらったので,また一人旅に戻ると思うと少し寂しい。
思えば,毎年,旅行のたびにoriori氏には大変世話になっている。
感謝の気持ちをもって,oriori氏を見送った。
パリ観光をぜひとも楽しんでもらいたい。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(45)
平成18年8月10日から2晩,サン・モリッツに滞在し,Crystalというホテルに宿泊した。
サン・モリッツの中心部であるSchulhauspl.に面する便利な位置にある四つ星ホテルである。

ピッツ・ネイル展望台に向かうケーブルカー駅も近く,観光の拠点としても便利で快適なホテルであった。
このホテルのフロントの人は,スイスっぽい(と私が思う)服装をしていた。
そこで
その衣装いいですね
写真を撮らせてくれますか
と言って写真撮影を頼んでみたところ,フロントの人は
そんなに気に入っているってわけじゃないんですけどね
などと言って,照れながら写真撮影に応じてくれた。

スイスらしくていいと思いますよ。
ありがとうございました。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(44)
平成18年8月10日の夕食は,サン・モリッツ市内のレストランであるChesa Vegliaに行った。

ガイドブックに掲載されていたので行ってみたのであるが,今回の旅行を通じて,明らかに最も高級そうなレストランであった。
だって,店員さんの服装がピシッとしているのだもの。
私が行ったとき,多分店内で一番だらしない服装をしていたのが私だな。
メニューを読んでもよく分からなかったが,料理はおいしかった。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(43)
平成18年9月10日,oriori氏と私は,ツェルマットからサン・モリッツまで,氷河急行に乗車した。

今回の旅のもうひとつの主題が,この氷河急行だったのである。
この氷河急行は,有名な観光列車であり,車窓の風景はなかなかおもしろかった。
おもしろい風景がいくつかあったのであるが,窓が開けられないため,写真を撮ろうとしてもガラスで反射するばかりであまりきれいに撮れなかったのが残念である。
車内は4人のボックス席であり,外国人夫妻がoriori氏及び私と同席した。
oriori氏が,なにやら英語で外国人夫妻と話していて,私のことを大変な食いしん坊であるかのように言って,デマを流していたのが印象的であった。
おみやげ品として,勾配に合わせてわざと傾けて作られているグラスを購入した。

傾いているのはいいけれど,このグラスは上りと下りで向きを変えなければならないのであろうか。
長時間を車内で過ごすので,自席で食事をした。

電車の中で出す食事であるということを考えれば,こんなものだと思う。
特別おいしいかと問われると,答えに窮するところである。
車窓の風景の中で最大の見所は,やはりランドヴァッサー橋であろう。
見事な弧を描いて列車がトンネルに入っていく風景は,列車内から見てもなかなか楽しい。
ただ,何枚か写真を撮影したものの,窓ガラスの反射により,ほとんどうまく撮影できなかった。

トンネル内に入った車両から後ろを振り返って撮影したこの1枚は,反射が少なくてどうにか見られる写真になっている。
丸一日かけて,サン・モリッツに到着した。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(42)
平成18年8月9日の夕食は,The Polluxというホテルの中にあったPinteというレストランに行った。

このPinteでは,ここスイスのヴァリス地方の伝統料理であるラクレットを食べた。
居酒屋メニューであるポテトのチーズ焼きを思わせる料理であった。
私は,こういう料理は好きなのである。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(41)
平成18年8月9日,oriori氏と私は,共通の友人である「にゃんつけの独り言」のにゃんつけ氏へのおみやげを探すため,みやげ物屋に出かけた。
このにゃんつけ氏へのおみやげというのは,oriori氏との旅行でいつも最も頭を使う難問のひとつなのである。
何か,気が利いていて,にゃんつけ氏が喜びそうなものというとなかなか難しい。
今回は,検討を重ねた上,スイスらしいCDをにゃんつけ氏に送ることとした。

このようにマッターホルンの写真が入っている以上,スイスらしいことこの上ない。
これなら,にゃんつけ氏も喜んでくれるだろう。
表題の"Die Kochtopfspezialisten"というのは,辞書をひいてみたところ,「深鍋専門家」とでも訳すことができるようである。
変な題であるが,ヨーデル風の歌なども入っているようであり,いかにもスイスという感じではないか。

・・・ちょっと怪しげな雰囲気かな(笑)。
どうやら,ツェルマットのコックさんたちによる演奏を収めたCDらしい。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(40)
平成18年8月9日,oriori氏と私は,旅名人ブックス「スイス・アルプスらくらく散歩」の「ヴァレー・アルプスを楽しむ」コースを歩いた。
ロープウェイのシュヴァルツゼー駅からフーリ駅までの下り坂コースである。
ツェルマットの町がこんなに近くなるまで歩き続けた。

景色もいいし,楽しいハイキングであった。
ただ,ひとつ問題があった。
シュヴァルツゼーからフーリまで,実に1時間40分もの時間がかかったのである。
旅名人ブックスには,「らくらく度:A(初級コース),所要時間:45分」と書かれていたのであるから,1時間近く余計に時間がかかったことになる。
遠回りしたわけではないはずだと思うし,成人男性2名で歩いたのだから,平均的な時間をこれほど越えるとは不可解極まりない。
どう考えても,旅名人ブックスの「所要時間:45分」という記載がおかしいと言うほかないであろう。
旅名人にだまされたかっこうである。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(39)
今回の旅に当たり,私はいくつかのガイドブックを携行した。
その中に,旅名人ブックス「スイス・アルプスらくらく散歩」(日経BP企画)という本があった。
この旅名人ブックス・シリーズは,不思議にマニアックなラインナップで読み物としてもおもしろい旅行関連の本なのであるが,最近,たまたまスイスの初心者向きハイキングコースを多数紹介したこの本が発刊されたばかりだったので,ひとつハイキングコースを歩いてみようと思って持ってきたのである。
ツェルマット周辺のコースもいくつか紹介されていたが,その中に,シュヴァルツゼーを出発点とする,「ヴァレー・アルプスを楽しむ」という表題の,「らくらく度:A(初級コース),所要時間:45分」と書かれたコースがあった。
その所要時間から考えて,ツェルマット周辺では最も短くてらくらくなコースであろうと考えられたので,これを歩くことにした。
シュヴァルツゼーとマッターホルンをしばしながめた後,oriori氏と私は,そのハイキングコースの終着点であるロープウェイ駅のフーリ目指して下り坂を歩き始めた。

目の前の谷底に見えるのが,ツェルマットの町である。
まさに,絶景である。
歩きながら左右に目をやるとそれだけで気分がいい。
左に見えるのは山。

右に見えるのも山。

素晴らしい景色を堪能しながら,下り坂を下った。
さすが,旅名人の推薦コースである。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(38)
平成18年8月9日,oriori氏と私は,マッターホルン・グレイシャー・パラダイスに行った後,ロープウェイを乗り継いで,シュヴァルツゼー(Schwarzsee)に行った。
この場合の"see"はドイツ語の湖という意味であろうから,さしずめ「黒湖」といったところか。
マッターホルン・グレイシャー・パラダイスでは雲に隠れて見えなかったマッターホルンが,この角度からはさえぎるものひとつない状態で見えた。
山というものはさっぱり分からない。

この角度から見る景色は素晴らしかったので,写真も縮小しないまま掲載することにした。
手前に見えるのがシュヴァルツゼーである。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(37)
平成18年8月9日,ゴルナーグラートから降りた後,今度はロープウェイに乗って,マッターホルン・グレイシャー・パラダイスに行くことにした。
同行していたoriori氏によれば,ゴルナーグラートとマッターホルン・グレイシャー・パラダイスは,ツェルマットに来たならばぜひとも行っておきたい展望台らしい。
「地球の歩き方・スイス」2006年版によると,以前はクライン・マッターホルンだったのに,名称が変更されて,マッターホルン・グレイシャー・パラダイスになったらしい。
英語の語感はよく分からないのだけれど,個人的には「パラダイス」などと言われると変に安っぽい感じがして笑ってしまう。
今度は,登山鉄道ではなく,3つのロープウェイを乗り継いで頂上の展望台まで行った。

ロープウェイというのは,楽しいのだけれど,ちょっと恐い。
マッターホルン・グレイシャー・パラダイスの標高は,3883メートルであるとのことだった。
ロープウェイで簡単に来ることができるが,富士山よりも標高が高い。
ガイドブックなどにも,息切れしやすいのでゆっくり歩くよう書かれている。
まるで,高地トレーニングのようである。
そこには,夏とは思えない風景が広がっていた。

マッターホルンも,目の前にその美しい姿を・・・

・・・と思ったが,いまいましい雲にさえぎられて全く見えなかった。
しばらく,展望台にいて粘ってみたが,雲が動く気配もない。
残念ながら,ここから見るマッターホルンは断念せざるを得なかった。
ちょうどマッターホルンと反対側に位置するブライトホルンは,非常にきれいに見えた。

これもきれいな山だと思う。
本当に夏だとは思えないくらい別の世界だった。
たしかに,この展望台は必見である。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(36)
平成18年8月9日,ツェルマットの町を歩いていて,大きな通りから少し入り込んだところに,高床式倉庫のような建物を見つけた。

ほら,ねずみ返しもついているし・・・。
実際に何の建物なのかは,知らないのだけれど。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(35)
今回のスイス旅行にあたり,私は,マイリンゲン周辺については十分な予習をしたが,ツェルマットについてはあまり調べていなかった。
しかし,マイリンゲンで合流したoriori氏はかなり下調べをしていたようで,ツェルマットではゴルナーグラートという展望台が必見であると教えてくれた。
そこで,平成18年8月9日は,朝からGornergrat-Bahnに乗り,ゴルナーグラート展望台に出かけた。
ゴルナーグラート展望台は,標高3089メートルの展望台らしい。
それ自体が非常に高い山だと思うのであるが,周りには更に高い山がそびえたっているので,スケールが違うとしか言いようがない。
ゴルナーグラート展望台からの眺めは素晴らしかった。
特にツェルマットの主題とでも言うべきマッターホルンは,ほぼ完全な姿を見ることができた。

背景の空の青さとそびえたつマッターホルンの美しい姿は,しばし時間を忘れるほどであった。
ここまで,雨と霧にたたられて眺望の面では全く恵まれない旅行であったが,ここで全てをばん回するかのような見事な晴れ上がり方である。
晴れ男のoriori氏が合流してから,天気が非常に良い。
ゴルナーグラート展望台からは,そのほかのスイス・アルプスの山々も楽しむことができた。
スイス・アルプス最高峰(ヨーロッパでは2番目)のモンテローザも目の前に見えた。

モンテローザを見ていると,同行していたoriori氏が白木屋や魚民の話を始めるので笑ってしまった。
たしかに,モンテローザなのではあるが。
居酒屋チェーンである株式会社モンテローザのホームページに掲載された会社情報によれば,同社は,モンテローザがスイス・アルプスの最高峰であるように,フードビジネス界における最高峰を目指しているらしい。
しかし,居酒屋とはあまり関連性がない名前であるような気がするので,命名のしかたとしては微妙なところである。
ゴルナーグラート展望台での景色を楽しんだ後,再び登山鉄道に乗ってツェルマットに戻った。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(34)
平成18年8月8日から2日間,oriori氏と私はツェルマットに滞在した。
ツェルマットで宿泊したのは,Ambassador Zermattというホテルである。
ツェルマット駅のごく近い場所にあり,駅を出て右手に行くと,すぐに見つかった。

四つ星ホテルであり,十分快適であった。
駅や町に近い立地も,このホテルの長所であろう。
ツェルマットは,マッターホルンのふもとの町であるが,このホテルの部屋のベランダからもマッターホルンを見ることができた。
ただし,ほかの山の陰になる位置関係であるため,マッターホルンの先端の部分がやっと顔をのぞかせているという状態であった。

部屋からマッターホルンが先端しか見えないことに不満を感じる人もいるかもしれない。
私は,少しだけ顔を出しているマッターホルンもけっこうおもしろいと思ったけれど。
部屋から見えるマッターホルンを背景に,oriori氏が両手にバナナを持って微笑んでいる楽しい写真も撮影したが,oriori氏の姿を公開するのはルール違反なので,残念ながら公開は差し控えることとする。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(33)
平成18年8月8日,ツェルマットでの夕食は,Casa Rusticaというレストランに行った。
この店の前には黒板があり,日本語で案内文が書かれていた。

この店に限らず,ツェルマットには日本語の案内文が書かれたレストランがとても多い。
英語を解さない外国人観光客で最も多いのが日本人なのであろう。
食事は,フォンデュ・シノワーズを食べた。

スイス風しゃぶしゃぶのようなものだと聞いていたが,まさにそのとおりだった。
海原雄山先生に怒られそうなくらいしゃぶしゃぶである。
個人的には,あっさりしていておいしいと思ったけれど。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(32)
とうとうマイリンゲンを離れるときが来た。
平成18年8月8日,oriori氏と合流してライヘンバッハの滝を再訪した後,oriori氏と私は次の目的地であるツェルマットに向かうことにした。
まず,マイリンゲン駅からインターラーケン・オスト駅に行き,そこで電車を乗り換えてシュピーツ駅まで行った。
インターラーケンの東西にあるブリエンツ湖とトゥーン湖の沿岸をそれぞれ走る優れた景勝の鉄道路線である。
この路線は,既に述べたゴールデンパスラインという観光路線の一部にもなっている。

前日には遊覧船でゆっくり湖上を行ったブリエンツ湖の湖畔を,この日は特急列車で駆け抜けていった。
シュピーツ駅からは,再び乗り換えて,ブリーク駅に向かった。
その途中にあるカンデルシュテークという町は,シャーロック・ホームズがモリアーティ教授の部下に大岩を落とされて襲撃されたダウベン湖とその近くのゲミ峠に続くハイキングコースの入口に当たる都市でもある。
いつか行ってみたいハイキングコースのひとつである。
ブリーク駅で,また乗り換えて,ツェルマット駅行きの電車に乗った。

いよいよツェルマットに到着である。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(31)
平成18年8月8日,oriori氏と合流した私は,「英国旅館」パーク・ホテル・ドゥ・ソバージュ付属のレストランKristallで昼食をとった。

oriori氏がいれば言葉のことを考えなくて済むので,注文もらくらくである。
ライヘンバッハの滝も,oriori氏とともに再び訪れた。
二日連続でライヘンバッハの滝に行った観光客は,あまりいないかもしれない。

明るい日差しの下にあるライヘンバッハの滝もなかなか良かった。
マイリンゲンの町を見下ろすと,これも晴れていればこその,前日と違った風景であった。

まさに,「晴れ男」のoriori氏様様である。
一人で訪れて,ひたすら個人的な趣味に走ってホームズとモリアーティ教授の対決場所まで歩いていった前日の訪問もそれはそれで良かったが,oriori氏と一緒に会話しながら訪れたのもなかなか楽しかった。
私は,前日にライヘンバッハの滝を訪れたとき,ケーブルカー駅で,"Reichenbachfall-Bahn"100周年記念キャップを買ってかぶっていたのであるが,oriori氏はその帽子に書かれている"100 Jahre"という文字を見て
100周年か!
ぬりへろ~
などと言っていた。
oriori氏とは長い付き合いなので,私には分かるのであるが,氏が「
ぬりへろ」というのは,普通の人が「なるほど」と言うところを故意に変えて言っている変化球であり,一種のギャグなのである(と,まじめに解説してもしようがないのだけれど)。
人というものはやはり変わらないものだなと思い,その言葉ひとつ聞いてほほえましく思ってしまった。
ちなみに,この「ぬりへろ」という意味不明の言葉を「なるほど」という言葉の代用として使う用法は,私とoriori氏の共通の友人である「にゃんつけの独り言」のにゃんつけ氏とoriori氏以外の人が使うのを聞いたことがないので,おそらく世界中でこの2人だけが用いる特殊な用法なのであろうと思われる。
その証拠として,現時点で,googleを使って,"ぬりへろ"という言葉を検索をしても,「にゃんつけの独り言」以外には何もヒットしない。
まさに恐るべき2人である。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(30)
平成18年8月7日までの旅行は苦難の連続であった。
外国語がさっぱり分からない私にとって,外国で一人で旅をすることは,大変危険でもあり,困難を伴う冒険だったのである。
しかし,平成18年8月8日からその不安は解消された。
この日から,外国暮らしの友人とマイリンゲンで合流したのである。
そう,その友人とは,平成17年のニューヨーク探検企画の際にもお世話になった,○○界(敢えて伏字)のナポレオン,Oriarty教授こと,Life in New Yorkのoriori氏である。
oriori氏とは,マイリンゲン駅で待ち合わせをした。

平成18年2月以来の再会であった。
ますます元気そうで何よりである。
とりあえず,Oriarty教授ことoriori氏とともに,マイリンゲン市内のシャーロック・ホームズ像を再び訪れた。
この日は,前日までと違って,きれいに晴れていた。

前日まで,断続的に雨が降っていたことをoriori氏に告げたところ,氏は
晴れ男だから
とにこやかに語ってくれた。
なるほど,さすがですな,教授。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(29)
平成18年8月7日の夕食は,インターラーケンにあるSchuhというレストランに行ってみた。

店内にはかなり日本人が多く,チーズフォンデュを食べている人が多かった。
一人でフォンデュというわけにもいかないので,結局,私は無難にステーキを食べてしまった。
この店では,しつこいハエ2匹との闘いがとても印象に残っている。
基本的にチーズ等を使う料理が多いスイスではある程度やむを得ないのかもしれないが,レストラン内にとてもハエが多かったのである。
特に私のテーブルの近くには2匹のハエが代わる代わる近づいてくるので,気になってしかたがなかった。
食事はおいしかったと思うだけに,少し残念である。
食べ終わるとかなり夜遅くなっていたので,インターラーケン・オスト駅まで歩いていって,普通電車でマイリンゲンまで戻った。
夏のヨーロッパは日が長いので,つい夜遅くまで外で過ごしてしまう。
それにしても,この日は充実した一日であった。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(28)
平成18年8月7日,私は,ブリエンツ湖の遊覧船でインターラーケンまで行った。
せっかくだから,インターラーケンを少し歩いてみた。
インターラーケンの市内にはヘーエマッテという緑地公園があるのであるが,その前を歩いていたら,遠くに山が見えた。

これは,世界遺産にも指定されているユングフラウであろう。
夏でも雪のある高峰の姿は,やはり美しい。
ヘーエマッテの一角に日本庭園があった。

何ゆえにこのようなものがあるのかと思ったが 近くに「友好の庭」と書かれた記念碑とその説明文があり,ようやく事情が分かった。

どうやらインターラーケンは,滋賀県大津市と姉妹都市提携をしていて,その縁で大津市の協力により,庭園が造られたらしい。
こんなところに日本の庭園があるとは,世界は狭い。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(27)
ブリエンツは,ブリエンツ湖という名の静かな湖の北岸の東端付近に位置する町である。
そして,ブリエンツ湖には,ブリエンツとインターラーケンとの間には,1日数回の割合で遊覧船が行き来している。
湖と言えば遊覧船であるから,これに乗らない手はない。
私は,平成18年8月7日,ブリエンツ湖の遊覧船に乗船した。
直前に行ったロートホルンは全くと言っていいほど景色が見えなかったのであるが,遊覧船に乗船したときは沿岸の景色が非常によく見えた。

船上から撮影したので少しぼやけているけれど,山が湖の水面に映るきれいな景色である。
こういう景色こそ,スイスらしいと思った。
船自体は,ちょっとわざとらしい観光船だったのだけれど・・・。

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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(26)
平成18年8月7日,ロートホルン鉄道を降りた後,私は,しばらくブリエンツを散策した。
その際,ひときわ目をひいたのが,この看板である。

ブリエンツ和食弁当と書かれている。
どういう経緯でここに和食弁当の看板を掲げた店ができたのか全く知らないが,「ブリエンツ」という地名と「和食弁当」という言葉が一緒になった不思議な響きを,とてもおもしろく感じた。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(25)
平成18年8月7日の午後は,マイリンゲンの隣町であるブリエンツに行ってみた。
ブリエンツには,ロートホルン鉄道という蒸気機関車で動く登山鉄道があるので,これに乗って山に登ることにした。

客車2両を下からぐいぐいと押し上げていく蒸気機関車がなかなか楽しい。
標高2298メートルの山に登るので,片道1時間くらいの時間がかかるのであるが,楽しい汽車旅であった。
客車の同じボックスに,祖父母と思しき人に連れられた子供がおり,人懐こく笑って私を写真に撮ったりしたので,こっちも写真を撮って見せてあげた。

君のおかげで楽しかったよ。
このブリエンツ・ロートホルン鉄道は,傾斜が大変きついため,蒸気機関車自体に傾斜がつけられているという意味でも,少しおもしろい。
この蒸気機関車は,この鉄道の見所であろう。

山頂からの眺めも素晴らしい・・・

・・・はずであったが,リギに続いて,天気が悪くて何も見えなかった。
今回の旅は,天気にたたられている。
山頂から再び鉄道で下ると,それなりに景色も見えてきた。
やはり,山頂の高度になると霧に包まれているようである。

遠くに見えている湖は,ブリエンツ湖である。
こうなるとスイスらしいすがすがしい景色である。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(24)
ライヘンバッハの滝をケーブルカーで降りた私は,マイリンゲンのもうひとつの主要な観光地であるアーレシュルフトに向かうことにした。
ライヘンバッハの滝のケーブルカー駅(ふもと駅)から歩いて20分くらいの場所に西側の入口がある峡谷である。

峡谷沿いに歩道が設けられており,そこを歩きながら景色を楽しめるようになっていた。
狭い場所では,反対側の岩壁に手が届かんばかりだったのであるが,そういう場所は暗くて写真写りがあまり良くなかった。
広くなっているところでも,景色としてはなかなか良かった。

このアーレシュルフトは,人気のある観光地なのか,団体客が多数訪れていた。
時間帯が違うからかもしれないが,人の多さではライヘンバッハの滝が完全に負けていた。
私は,アーレシュルフトを歩いて東側に抜けた後,鉄道でマイリンゲン駅に戻った。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(23)
前回の記事の最後の写真の分かれ道を左前方に進んだ。
すると,間もなく行き止まりなっている場所に到達した。
そこが,シャーロック・ホームズとモリアーティ教授の対決の場所であった。

ホームズとモリアーティ教授が転落したと思われた事件の教訓からか,柵が設けられていた。
当然,対決の時には,この柵がなかったのであろう。
ケーブルカーの駅からは,はるか遠くに見えていた星印も目の前にあった。

近くで見ると,かなり落書きされていることが分かる。
また,左の岩壁には,この場所がホームズとモリアーティ教授が対決した場所であることを記載した掲示がされていた。

この掲示をしたシャーロキアン団体が,この場所を対決の場所と認定したのであろうか。
モリアーティ教授は突き当たりの場所から滝に向かって転落したのであるから,そこがどういう場所なのか見ておこうと思い,とにかく突き当たりまで行って真下をのぞき込んでみた。

こうしてみるとかなり迫力のあるながめである。
ただ,モリアーティ教授の死体が滝つぼに沈むためには,滝に向かってかなり勢いよくダイビングを試みなければならないようにも思われる。
ホームズが用いたと言われる日本のバリツの技がかなり冴えていたため,モリアーティ教授は滝の方に向かって勢いよく落ちていったということなのであろう。
後のホームズは,「空き家の冒険」において,モリアーティ教授の最後について
僕はすぐがけのふちから覗いてみたが,はるかしたへ落ちてゆき,岩にあたって跳ねかえり,しぶきをあげて水のなかへ落ちこむのが見えた
と述べている。
当時とは岩の状態が違う可能性もあるが,モリアーティ教授は
滝つぼの手前に見えるあの岩にぶつかって,滝つぼ側にはねて落ちたのかもしれない。
歩き始めたケーブルカーの駅は,ちょうど滝の反対側に見えた。

ケーブルカー駅からこの場所まで歩いて40分くらいと言われて歩き始めたのであるが,少し余裕を見て言ってくれた時間だったように思う。
実際には,30分くらいの時間でここまでたどり着くことができた。
ケーブルカー駅のはるか向こうにマイリンゲンの町が見えた。

この場所から,あのマイリンゲンの町まで走って往復したワトスン博士は大変だっただろうな。
20分間あまりの間,このホームズとモリアーティ教授との対決場所付近を行ったり来たりしながら,対決の場面に思いをはせていた。
その間,私のほかにはこの場所に来た人はだれもいなかった。
やはり,ライヘンバッハの滝は,観光地としてはそれほどはやっていないようである。
しかし,私は十分楽しめた。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(22)
Zwirgiから,ホームズとモリアーティ教授が戦った場所を目指して,今度は下り坂を歩き始めた。
前回の記事の最後の写真の標識にあるマイリンゲン方面に下りていったのである。
ここからは,いかにも山道である。

10分くらい下ると,標識があり分かれ道になっていた。
まっすぐ進むとマイリンゲン方面,左に曲がるとライヘンバッハの滝方面と書かれている。

ここは迷わずライヘンバッハの滝方面に左折すべきであろうと考えた。
だんだん寂しい山道になってきた。

本当にこの先が目的地なのか不安になってきたが,とりあえず前進し続けた。
しばらくすると,こんな場所に出た。

左手に立っている標識によれば,右斜め後ろ方向がマイリンゲンに向かう下りの道である。
しかし,標識にはないものの左前方に進む道が見える。
もしかしたら,そこがホームズとモリアーティ教授が場所なのでないかと考え,左前方に進んでみた。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(21)
ケーブルカーの運転手氏は,更にアドバイスをくれた。
この上に展望所がありますよ。
歩いて15分くらいですね。
星印のところまで行くなら,40分くらいでしょう。
シャーロック・ホームズのファンとしては,40分くらいで歩いて行けるのなら,ホームズとモリアーティ教授の対決地点まで行ってみなければなるまいと私は考えた。
そこで,まず,ライヘンバッハの滝の展望所に向かって坂を上り始めた。
ライヘンバッハの滝を見るという観点から言うと,3か所の展望所と滝を横切る橋の合計4か所が見どころであると言えるだろう。
最初の展望所は,滝の本体は木に隠れてあまりよく見えないが,滝つぼを斜め上方から見ることができた。

かなりの高度から水が落ちていることが見て取れると思う。
死体が浮き上がらないかどうかはともかくとして,たしかに落ちたら死亡するという気はする。
更に少し上ると第2の展望所があった。
ここからは水の流れはあまり見えないが,真上から見た滝つぼの様子が楽しめる。

こうして見ると,まさに目もくらむような高さである。
第2の展望所のすぐ先に,滝を横切る橋があった。
この橋の下を通り過ぎた水が,まっ逆さまに滝つぼに落ちていくのである。
その落ち口のところを写真撮影してみた。

写真では分かりにくいかもしれないが,すさまじい勢いで水が落ちていく。
ここに飛び込めば,モリアーティ教授と同じ運命をたどることができそうだ。
そして,第3の展望所である。
ライヘンバッハの滝の,上端の部分の更に上の水流を見ることができるのである。
この写真の水の流れが,その後,先ほど案内した橋の下をとおり,滝つぼに落ちていくのである。

狭いながらも激しい水流であった。
これらの展望所を楽しんだ後,更に上っていくと,遠景で滝の上に見えていた木造の建物のすぐ下に出た。

この建物のちょうど裏側には,Zwirgiというバス停がある。
このバス停は,マイリンゲンからグローセ・シャイデックに向かうバスの停留所であるので,もしライヘンバッハの滝のケーブルカーを利用しないでこの位置まで来たいのであれば,マイリンゲンからバスを利用するという方法もある。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(20)
平成18年8月7日,私は,とうとうライヘンバッハの滝にやってきた。
私は,感激してしばらく見入っていた。

すると,先日書いた親切なケーブルカーの運転手さんが私に話しかけてきた。
ほら,あそこに星印があるでしょう。
シャーロック・ホームズは,あの場所でモリアーティ教授と戦ったんですよ。
なるほど,よく見ると,たしかにそのようなことが書かれている。(拡大可)
最初に掲載した写真のどこに星印があるかお分かりであろうか。
少し分かりにくいので,赤い線で囲って再掲しておく。

目を凝らしてよく見ると,星印になっていることがよく分かる。

ホームズとモリアーティ教授が戦った場所がライヘンバッハの滝に向かって右岸にあるのか左岸にあるのかという点については,挿絵の画家によって異なっているのであるが,シドニー・パジェットの挿絵では滝に向かって左岸として描かれており,また,当時,滝に向かう登山道は右岸にはなく左岸のみにあったことなどから,実際には左岸であったとの説が有力である。
この星印もまさにライヘンバッハの滝の左岸にあった。
ケーブルカーの駅はライヘンバッハの滝に向かって右岸にあるので,対岸にその場所があるということになるのである。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(19)
ケーブルカーが,急な坂を上って行く。
いよいよライヘンバッハの滝を間近に見られると思うと,わくわくしてきた。
それにしても急な坂である。

やがて,ケーブルカーの進行方向右側に水の流れが見えてきた。
これが,ライヘンバッハの滝から流れ落ちる水なのか。

そして,ケーブルカーが上の駅に到着した。
とうとう来た。
子供のころから,一度来たいと思っていたあのライヘンバッハの滝である。

・・・滝つぼまで1枚の写真に収めるには近くに来すぎたようである。

これが,あのライヘンバッハの滝の滝つぼなのである。
それはじつに恐ろしい場所だった。雪どけで増水した激流は,巨大な深淵にむかって恐ろしい勢いで落下していた。あたりは飛沫で火事場の煙のようなものがたちこめている。まっ黒に光る岩にせかれて,巨大な青い水柱となって落ちる水は,底しれぬ滝つぼにわきかえり,煮えかえり,飛沫をあげ,耳をろうするうなりをあげ,見ているものの頭をくらくらさせる。(「最後の事件」より)
ワトスン博士がそう描写した,あのライヘンバッハの滝がここにある。
・・・雪どけで増水していないためか,滝つぼが少し小規模に見えるけれど。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(18)
とうとうやってきた。
ライヘンバッハの滝のケーブルカー駅である。

午前9時から運行を開始するところ,その15分くらい前に到着したので,駅の中のポスターなどを見ていた。
記念品などがいろいろと販売されているようである。

私以外に一番電車に乗ったのは1名のみであった。
ケーブルカーの運転手(兼切符売り)の人が親切な人で,笑顔で写真撮影に応じてくれた。

こうして急な坂をケーブルカーで上り,ライヘンバッハの滝へと向かった。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(17)
平成18年8月7日,私は,宿泊していたマイリンゲンのホテルから徒歩でライヘンバッハの滝に向かった。
ライヘンバッハの滝までは,ホームズとワトスン博士の時代は歩いて行くのが当然だったのだが,現在はケーブルカーで上っていくことができるとのことだったので,ケーブルカーの駅に向かって歩いていったのである。
ケーブルカー駅のある辺りの上方に滝が見えた。
きっとこれがライヘンバッハの滝であるに違いない。

小学生のころ,ワトスン博士による描写を読んで以来,どんな滝なんだろうと想像を巡らせていたあのライヘンバッハの滝が目の前にある。
感激しながら,滝に向かって歩いていった。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(16)
平成18年8月6日から平成18年8月8日までの2晩は,マイリンゲンにあるSporthotel Sherlock Holmesに宿泊した。
マイリンゲン駅から歩いて5分ちょっとくらいの位置にあるホテルである。
その名のとおり,入り口のガラスにはシャーロック・ホームズをあしらったと思われるデザインの絵が描かれていた。

ホテルの廊下などにもホームズ柄のじゅうたんが敷かれているのであるが,室内はごく普通のホテルであった。

三つ星ホテルであったが,清潔で十分な部屋であったと思う。
また,駅からは少し距離があるが,ライヘンバッハの滝をはじめとする観光地には近い方なので,立地は必ずしも悪くないと思う。
ただ,2晩宿泊したが,いずれの日も団体客が早朝から騒いでいて起こされてしまったのが残念であった。
たまたま団体客がいたための不運とも考えられるが,廊下の音が室内まで聞こえすぎるということも言えるかもしれない。
このホテルを予約する際,Yahoo!トラベルを通して予約したが,なぜかスイスのベルンのカテゴリーに入っているところがトリッキーである。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(15)
シャーロック・ホームズ博物館の展示物は,必ずしも多くはなかったが,個人的には興味深く思う物もあった。
例えば,ストランドである。

シャーロック・ホームズの初出の雑誌であるが,現物を見たのは,私は初めてだったかもしれない。
ホームズとワトスン博士が,モリアーティ教授の追跡を逃れてスイス入りししてからの足跡をたどった地図もあった。

モリアーティ教授の手下が大岩を落としてホームズたちを襲ったと考えられるダウベン湖の辺りや,ゲミ峠がマークされているのが確認できよう。
世界中からベーカー街221番地Bに集まってくる手紙も展示されていた。

その中に,日本から来たものと思われる手紙を発見した。(拡大可)

高知県の人が出した手紙のようであり,なにやらJR四国のことに関してホームズに熱く語りかけているのが読み取れる。
いったいホームズに何の相談を持ちかけたのであろうか。
この人も,自分の手紙がマイリンゲンで展示されることになるとは夢にも思っていなかっただろうな。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(14)
平成18年8月6日,マイリンゲンのシャーロック・ホームズ像を見た後,私は,その像の後ろに立っている建物の地下1階にあるシャーロック・ホームズ博物館に行った。
実際には博物館と言うほど立派なものではなく,ガラスに仕切られた向こう側の一室がベーカー街221番地Bのシャーロック・ホームズの部屋を再現したものになっているほか,陳列棚が一畳ほどの部屋の両側にあるだけという簡単なものである。
シャーロック・ホームズの部屋には,様々な物が置かれていた。

時計の隣に置かれている写真(絵?)は,もちろんアイリーン・アドラーであるという趣旨であろう。
ガラスで仕切られて公開されている部屋なのであるから,もちろん手前側のガラスは部屋の壁ということになる。
VRの弾痕(「マスグレーヴ家の儀式」参照)は,その手前側のガラス上に再現されている。

ワトスン博士ならずともこれではあきれてしまうだろうと思って笑ってしまった。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(13)
平成18年8月6日,シャーロック・ホームズ像を訪れた。
英国旅館「パーク・ホテル・ドゥ・ソバージュ」のすぐ近くの敷地が「コナン・ドイル・プレイス」と名づけられており,その一角に,マイリンゲンの名誉市民であるシャーロック・ホームズの像がある。

素晴らしい。
深い思索にふけっていると思われるその姿・・・。
後ろに見えるのは,マイリンゲン英国教会であり,その地下がシャーロック・ホームズ博物館となっている。
シャーロック・ホームズを前から見た写真も掲げておく。

本当に素晴らしい。
とうとうマイリンゲンに来たという感じがする。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(12)
平成18年8月6日,私は,とうとうマイリンゲンにやってきた。
シャーロック・ホームズが,いわゆる「最後の事件」においてライヘンバッハの滝で死亡したと伝えられえた際,ワトスン博士とともに最後に宿泊していた寒村として有名になった,あの町である。
ホームズとワトスン博士が宿泊したのは,ペーター・シュタイラー(Peter Steiler)という男が経営していた英国旅館(Englischer Hof)であるが,現在,マイリンゲンにあるパーク・ホテル・ドゥ・ソバージュがその英国旅館だと言われている。
ホームズとワトスン博士が泊まったのは100年以上前ということになるが,そのころのことが目に浮かぶようである。

マイリンゲンの町の中には,なぜかベーカー街221番地Bの標識を掲げ,シャーロック・アルペンクラブと書かれている建物もあった。
何なんだ,いったい。

なかなかおもしろい町である。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(11)
平成18年8月6日,いったんルツェルンに戻った私は,すぐに電車を乗り換えてマイリンゲンに向かうことにした。
ルツェルンからマイリンゲンに向かう路線は,「ゴールデンパスライン」という別名もある有名な観光路線の一部らしい。
特にルツェルンからインターラーケンまで行く間の路線は,車窓からフィアヴァルトシュテッター湖,ザルネン湖,ルンゲルン湖,ブリエンツ湖がながめられるという楽しい路線なのである。
車内のテーブルの上にも,ルツェルンからインターラーケンまでの案内図のようなものが印刷されていた。

私がこのとき乗ったのはルツェルンからマイリンゲンまでなので,その区間を見やすいように拡大して明度を上げた写真を次に掲げておく。
これはクリックすれば拡大可能なようにしておくので,参考にしていただきたい。

ルツェルンを出ると,しばらくは車窓左側にフィアヴァルトシュテッター湖が見えた。
右側には,ルツェルン近郊の展望台として有名なピラトゥス山があるはずなのだが,天気が悪いためか,さっぱり分からなかった。
更に進むと,車窓右側にザルネン湖,ギスウィルの町並みなどが過ぎてゆき,ギスウィルを過ぎた辺りで電車は急な坂を上り始めた。
上り坂の途中の車窓からギスウィルの町を撮影してみた。

ギスウィルを過ぎた後,まもなく車窓右側にルンゲルン湖が現れる。
小さいけれど,周囲の牧歌的な風景とあわせてみると,心が和むようなかわいらしい湖である。
これで天気が良ければ言うことがないのに・・・。

そして,程なくマイリンゲンに到着した。
ライヘンバッハの滝があるという真の目的地にようやく到達したのである。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(10)
前回も書いたが,平成18年8月6日,赤い登山電車でリギに上った。
登山電車のリギ・クルム駅から山頂まで,5分か10分ほど歩いた。
歩いている途中,妙な標識を見つけた。

どうやら,スイス風「近い道と楽な道」標識らしい。
近い道を登って楽な道を降りてくることに決め,山頂まで歩いた。
そして,山頂からの見事な眺望。

・・・だって,本当に何も見えなかったのだもの。
少し天気が悪すぎたようである。
山頂にある,ごく近くの建造物や案内板もかすんで見えるくらいであった。

何も見えないので,眺望はあきらめて,リギ・クルム駅近くのレストランで昼食をとった。
スパゲッティ・ボロネーズを注文したら,作り置きの伸びためんをどさっとのせてすぐに出してくれた。
量は十分であったが,これを食べることをあえて人に勧めることはできない。

これで,飲み物込み18.40フランというのは,まさに観光地クオリティである。
こういうところは,日本と同じだと思った。
昼食後,青い登山電車でアルト・ゴルダウまで降り,そこから鉄道でルツェルンに戻った。

結局,景色は全くと言っていいほど見えなかったが,船やロープウェイや登山電車の旅を楽しめたのでよしとしよう。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(9)
平成18年8月6日,私は,ヴェッギスからロープウェイに乗って,リギ・カルバートに行った。

そして,リギ・カルバートからは赤い登山電車に乗って,リギ・クルム(山頂)に行った。
この辺りから,だんだん天気があやしくなってきた。

時間が合えば,蒸気機関車の登山電車に乗ることもできるのであるが,今回はそれが主たる目的ではないので,止まっている蒸気機関車を写真撮影するにとどめた。

そして,いよいよ山頂である。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(8)
平成18年8月6日,スイス2日目の私は,マイリンゲンに向かう前にリギに行ってみることにした。
ルツェルンから程近い場所にある有名な山の一つであり,登山鉄道を利用すれば,眺望の良い山頂に簡単にいくことができる一種の展望台のひとつである。
せっかくルツェルンに宿泊したのであるから,近くの展望台にでも寄って行こうと考えたのである。
ルツェルンからリギに行くための交通手段はいくつかあるが,私は,まず,ルツェルンからフィアヴァルトシュテッター湖を行く船に乗って,ヴェッギスに行った。
湖とくれば,やはり船に乗らなければなるまい。
スイスパスを使えば無料で乗れるのであるから,なおさらである。
山に囲まれた湖を船で行くのは,非常に楽しかった。
ヴェッギスで船を下りた後,記念のために船を撮影することにした。

船の写真を撮影していたところ,船の2階の手前側で話をしていた3人組が,写真撮影している私に気付いたようで,私に向かってものすごい勢いで手を振り始めた。

少し鮮明さが足りないが,手を振ってくれているのが分かると思う。
楽しい人たちである。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(7)
スイス1日目である平成18年8月5日は,ルツェルンのHotel Continental Parkに宿泊した。
外国の一人旅は不安だったし,夕方にルツェルンに到着するということがその不安を倍化させていたので,なるべく駅に近い手ごろなホテルに宿泊しようと考えて,このホテルを予約したのである。
たしかに駅に近くかったので良かったと思う。
部屋も清潔で広くて十分であった。

窓の外をのぞいてみたら,なんと小さなベランダまであった。
しかし,何のためにこんなに小さなベランダがあるのだろう。

宿泊中に使うことができるらしいかさも部屋の中に置かれていた。
これはありがたく利用させてもらった。

翌朝の朝食は,パンやハムや卵を自由にとっていいしくみだった。
卵がスイス風であることにびっくりした。

・・・スイス風でしょ?
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(6)
平成18年8月5日,ルツェルン市内を散歩していたとき,妙な看板を見つけた。

seenachtfestと書かれており,どうやら8月5日と思われる日付まで書かれている。
ドイツ語がさっぱり分からない私ではあるが,seenachtfest=湖+夜+祭という雰囲気を感じる。
その上の絵がなんとなく花火を連想させる。
これは,花火大会なのではないか?
私が,いったんホテルに戻った後,ホテルのロビーにあったモニタ画面をよく見たところ,そこにはやはりseenachtfestという文字が書かれていて,午後10時からという時刻まで表示されていた。
日暮れが遅い夏のスイスであるから,午後10時ということはやはり花火大会なのではなかろうか。
そこで,私は,午後9時45分過ぎに,ホテルを出てフィアヴァルトシュテッター湖方面に歩いてみた。
ものすごい人だかりである。
そして,午後10時。

やはり,花火であった。
湖の上で見る花火は,日本で見る花火同様きれいである。

スイスに来て1泊目の夜に,たまたま地元の花火大会の日に遭遇するとは大変幸運である。
それにしても,橋の上が人でいっぱいで身動きがとれないほどの盛況である。
どこの国でも,花火は大人気なんだな。

なお,この花火大会のホームページはここにあった。
このホームページには,見事な花火の写真が数多く掲示されているので参照されたい。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(5)
ルツェルンという町の観光案内サイトは,どうにもあやしい。
ドイツ語で"Willkommen",英語で"Welcome",フランス語で"Bienvenue"とそれぞれ「ようこそ」という趣旨であると思われる言葉が書かれているのであるが,なぜか日本語は「ハロー!」と書かれているのである。
日本人が「ハロー!」と言い過ぎるので,「ハロー!」が日本語だと思われているのだろうかと心配になってしまう。
それはともかくとして,ルツェルンは,私がかつてツアーで12月31日から元旦にかけて1泊したことのある町であった。
懐かしいので,日が暮れる前に雨の中を少し歩いてみた。
フィアヴァルトシュテッター湖には,白鳥が泳いでいた。

以前,ツアーで来たときに泊まったのは,一流どころのシュヴァイツァーホフであった。
今回は一人旅なのでそんな豪華ところに泊まるわけではない。
しかし,やはり,シュヴァイツァーホフは,外から見ても立派なホテルである。

シュヴァイツァーホフの前を通り過ぎて,ライオン記念碑を見に行った。
フランス革命の際に命を落としたスイス傭兵の慰霊碑らしい。
前に見に来たときは,改修中でよく見えなかったことを覚えている。
見事な大岩に掘られているライオンの像である。

そして,ルツェルン市内観光では,カペル橋も見落とせない。
町を守る城壁一部たる橋だったらしい。
1333年に作られたというのであるから,実に600年以上の歴史を有していることになる。

夕方に到着して散歩した程度なので,これくらい見て回ってからホテルに戻った。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(4)
平成18年8月5日,私は,日本航空451便で成田空港からチューリヒ国際空港に行った。

今までにためていたJALマイレージバンクのマイルを利用して,エグゼクティブクラス(ビジネスクラス)の航空券をもらったので,今回の旅行は航空券に関しては完全に無料である。
初めて利用するビジネスクラスであったが,シェルフラットシートは横になって休むときに非常に快適で助かった。
やはり長距離路線こそ,このようなシートを利用したいものだと思った。
チューリヒ国際空港に降り立ったのは,午後3時30分ころであった。
私としては,旅の第1の目的はライヘンバッハの滝であったので,とりあえずマイリンゲンの方向に向かった。
もっともマイリンゲンまで行ってしまうには遅い時刻であったので,この日は電車でルツェルンまで行き,ルツェルンで宿泊した。
スイスの鉄道については,スイスパスというフリーパスを買っておいたので,1等車を自由に利用することができた。
1等車は,グリーン車的位置づけなのか,乗客が極端に少なく,最初は間違って乗ってしまったのではないかと不安でしようがなかったが,慣れてくるとかなり快適だった。

そして到着したルツェルン。
いよいよスイス旅行の始まりである。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(3)
平成18年8月5日,私は,スイスのチューリヒ空港に向かうため成田空港に行った。
あらかじめスイスフランのトラベラーズ・チェックをある程度用意していたのであるが,チューリヒ空港に到着した後,当座必要になる現金を多少なりとも用意しておいた方がいいだろうと考えて,成田空港で両替所に並んだ。
そのとき,私の真後ろに二人の若い女性が並び,その二人の会話が否応なく聞こえてきた。
その二人は,両替所に掲げられていたレートを見ながら会話をしていたようだ。
A「見て,見て。オーストラリア。アメリカより安いじゃん。」
B「ほんとだ。オーストラリア,安い。オーストラリアに行きたい。」
A「ほんと,オーストラリア行きたいよね。アメリカよりやすーい。」
たしかに1アメリカ・ドルより1オーストラリア・ドルの方が安いことは事実なのであるが,そもそも1アメリカ・ドルと1オーストラリア・ドルの価値が違うというところに考えが及ばないのだろうか。
たしかに,
ドルとドルではあるのだけれど。
心の中で苦笑してしまったのであるが,私が口に出して指摘するようなことでもないと思うし,変に表情に出るとまずいと思って,なるべく内心の気持ちを表情に出さないように,かつ,後ろを振り向かないようにしていた。
列の整理をしていた銀行員にも聞こえていたはずだが,その銀行員も口を挟もうとはしなかった。
すると,会話は更に発展していった。
A「見て,韓国もっと安いよ。1円もしないんだって。」
B「ほんとだ。韓国,やすーい。」
A「韓国,行きたいよね。韓国,安いよね。」
いや,さすがに
韓国はウォンなんだから,アメリカ・ドルとは単位が違う(=価値が違う)と気付いてくれよ。
本当に勘違いしていたのか,周囲の人の受けをねらった釣りなのか分からないが,どちらにしてもしばらくつぼにはまってしまって,おかしくてしようがなかった。
受けねらいなら本当に見事なギャグだが,違うだろうな。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(2)
平成18年8月4日,私は成田にある成田菊水ホテルに宿泊した。
翌日の午前10時30分に成田空港を出発してチューリヒに向かう飛行機に乗るので,前泊したのである。
一昨年はホテルスカイコート成田に宿泊したが,今年はこの成田菊水ホテルが1泊4000円と最も安かったのでここに宿泊したのである。
この成田菊水ホテルは,空港から送迎バスで約15分とやや遠く,また,宿泊したシングルルームは大変小さな部屋であったが,宿泊は大変快適であった。
ホテル内に午後11時まで開店している食事処があるし,ホテルの目の前に午前2時まで開店しているレストラン「フォルクス」もあるので,スカイコート成田以上に便利であるとすら言える。
値段が安いからか,中国人と思われる旅行者が多数宿泊していた。
朝食の際,中国人らしい宿泊者の一人が電動ポットからお湯を出そうとしてどのボタンを押していいのか分からず立ち往生していたので,操作方法を教えてあげた。
考えてみると,最近の電動ポットは,「ロック解除」ボタンを押した上でお湯を出すボタンを押すというやや複雑な操作が必要なので,日本語が分からない外国人がポットを見ても操作方法が直感的には分からないのであろう。
電気製品の分かりやすい操作方法という意味では,メーカーもまだまだ考える余地があるということを感じた。
・・・もっとも,成田菊水ホテルも,その辺りが分かりやすいように英語などで表示しておけばいいのにと思ったけれど。
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ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅(1)
今年の休暇は,平成18年8月5日から平成18年8月13日にかけて,スイス旅行に出かけた。
小学生のころ,初めてシャーロック・ホームズの物語に接して以来,常々訪問したいと思っていたライヘンバッハの滝を訪れることにしたのである。
この滝が,犯罪界のナポレオンとまで言われたあのモリアーティ教授終焉の地であることは既に述べたとおりである。
友人であるLife in New Yorkのoriori氏も,同じころスイスを訪れて有名な観光列車である氷河急行に乗車したいという希望を持っているとのことであったので,この2つの企画を併せてスイス旅行をすることになった。
すなわち,「ライヘンバッハの滝と氷河急行の旅」である。
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