NHKアニメ・ポワロとマープル「雲の中の死 その4」
もう1年半も前に録画したまま放置していたNHKアニメ名探偵ポワロとミス・マープル「雲の中の死 その4」を見た。
この最終回だけ感想を書かずにずっと放置していたのでずっと気になっていたのだが,これで完結である。
前回のできがこのNHKアニメとしては出色の出来であったため,この解決編も大変すっきりしていておもしろかった。
この作品のおもしろいところは,「歯科医の白衣はスチュワードの衣装に似ている」という点と「吹き矢の毒で人を殺す場合,矢を吹くよりも矢を手に持って刺したほうが確実だ」という点の合計2つの意外な盲点を核にトリックを構成し,様々なミスリーディングをしかけていくというところにある。
このうち,前者の盲点は,ややビジュアルな要素なので,実は小説ではやや分かりにくく気付きにくいという欠点があるのだが,このNHKアニメではしっかり視覚化しているので,トリックが明かされたときにも非常に納得しやすく,良い効果を生んでいると思う。
この作品に関しては,アニメ化が非常にうまくいっていると感じた。
NHKアニメ名探偵ポワロとミス・マープルを全部通して鑑賞した結果,個人的な感想として,素直によい出来だったと思うのは
巻尺殺人事件の3作品であり,それ以外で,やや難があるものの鑑賞する価値があると思ったのは
金塊事件
雲の中の死
ダブンハイム失踪事件の2作品である。
エンドハウス怪事件
全体を通してポワロが優等生過ぎるという不満はあったが,出来の良い作品にもこれだけ出会えたというのは収穫であった。
